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独り言 その壱千八百参拾四

 大きいだけの鈴蘭です。

 こうして電車の中を見渡してみると…。
 ほとんどの人が手元に視線を落とし、携帯端末を操作しています。
 まさに一人一台という感じ。
 コンピューターというものが今ほど身近な存在では無かった頃からは、とても想像も出来なかった光景です。

 …ホント、変わったなぁ…。

 私などには、この光景だけでも未来的なことと思うのですけど…。
 今を当たり前にする人にとっては、逆に日常にコンピューターが無い光景、というものが想像出来ないでしょうかね;

 コンピューターが進化し、スマホやパソコンという形になって久しいですが。
 かつて、コンピューターはもう一つの進化の道を進み、形を得ていた時代がありました。

 邦文電子プロセッサー…所謂『ワープロ』です。

 日本語は平仮名、片仮名、漢字の3つの文字を使い分ける言語で。
 特に2,000文字にも及ぶ常用漢字を、文脈によって音読み、訓読みで使い分ける…という処理は、英語圏で生まれたコンピューターには難しいものでした。

 『3月1日は日曜日で祝日、晴れの日でした』

 日本人であれば、多くの人が苦も無く読め、書けるであろう文も、かつてのコンピューターには一苦労。
 英語圏での汎用性を考えて作られたものですから、一つの『日』という文字が『(つい)たち』『にち』『び』『じつ』『ひ』と置き換わる…今では当たり前の、日本語の予測変換といった処理が苦手だったのですね。

 だったら、日本語の処理を得意とするコンピューターを作ろう、という事で開発が始まったのがワープロです。
 東芝、SONY、SHARP、NEC、沖電気、富士通、日立、CASIO…実に多くの企業が開発に乗り出し、製品を世に送り出しました。
 各社の技術開発競争によって、ワープロはみるみる進化し。
 一時は『文章を扱うならパソコンよりワープロの方が良いよね』というくらい、世で持て囃されましたが…。

 しかし、コンピューターそのものの性能が劇的に向上し、アプリケーションの一つとして日本語の処理が出来るようにまでなったことで、ワープロの存在意義は無くなってしまい…。
 ついには、ワープロのハードウェアとしての進化の道は閉ざされてしまいました。




 …時代、やねぇ。

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