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独り言 その壱千六百九拾弐

 大きいだけの鈴蘭です。


 …なんとまぁ…。

 また千葉ですか;
 先日の台風では、緊急事態に備えて行政が備蓄していた資材が『市民からの使用申請がなかったから』と倉庫で使われなままになっていた…といった問題が起きたと聞いています。

 あれから日が浅いことですし、何処まで改められたものかは分かりませんが。
 今回は、そうした不備で無用の不便を被らずに済むといいですね…。



■今日のニークス



 以前、プロゲーマーの方が体験したエピソードの一つとして紹介されていた記事か何かで、ゲームのプレイ中、中国のプレイヤーがチートを使っている事に気付き、『何故チートをするのか?』と問いかけると『真面目に戦って負けて馬鹿を見るより、チートで勝つ方が楽しいから』という答えが返ってきた…という話があったと記憶しています。

 これ一つを全てに当て嵌め、物を見てしまうのも危険ですが。
 とても『和氏の璧』の故事を持つ国の人の言葉とは思えない…と、感じた鈴蘭です。



 『和氏の璧(かしのぎょく)』

 春秋戦国時代、楚の国の卞和(べんか)という男が山で宝玉の原石を見つけ、楚の厲王(れいおう)に献上しました。
 一見してもただの石にしか見えないそれを、楚王が宝玉の細工師に調べさせたところ…。
 『これはただの石です』
 細工師の言葉に楚王は怒り、王を騙そうとした卞和に右足の腱を斬る罰を与えました。
 その後、厲王が亡くなり武王が即位すると、卞和は同じ石を宝玉の原石として献上しました。
 しかし、厲王のときと同じ結果となり…。
 今度は罰として武王に左足の腱を斬られてしまい、卞和は歩けない身体になってしまいました。

 時代が変わって、武王に代わり文王が即位した頃。
 楚の山の麓で石を抱いて泣き続ける不思議な男の話が都に伝わってきました。
 気になった文王が人を遣って調べさせると、男の名は卞和といい、かつての王たちに罰を受けた過去があることが分かります。
 その男が、何が悲しいのか涙が枯れ果て血の涙を流すようになっても泣き止まないというのです。
 『世に足切りの刑罰を受けた者は多い。お前だけ何故そのように悲しむのか』と、文王が尋ねると。
 卞和は『私は足を切られて歩けないことを悲しんでいるのではありません。正直であることを認められなかったことが悲しく、泣いているのです』と答えたそうです。
 その言葉に、文王が卞和の抱いていた石を細工師に磨かせてみると、果たして見事な玉が現れました。
 文王はこれまでの王の不明を詫び、宝玉に卞和の名をとって『和氏の璧』と名付け、卞和の正直であることを讃えたといいます。

 後に、この『和氏の璧』は楚の国の宝として伝えられ、趙の国に渡り…。
 趙と秦の戦いの際には『その宝玉の価値は15の城に相当する』と言われ、秦王が宝玉と領地の交換を趙王に持ちかけています。
 このときのエピソードは『完璧』という故事として、今に伝わっていますが…それはまた別のお話。



 …処世術としては、正直に生きて苦しみを得るよりも、賢しく生きて楽しみを得るほうが正しいのでしょうが。
 しかし、そうして渡った先に何が待っているのか…。



 私達一人一人が、玉(ぎょく)を抱えて仮想への扉を潜ります。
 この玉は、仮想の世界への通行手形。
 しかし、ある時、誰かが石を玉と偽って扉を潜った為に、皆の玉が実は石ではないかと疑われる事に。

 玉を抱える面倒は、自分一人だけのことではなく。
 皆が等しく抱えるもので。
 自分が抱えることで、他の皆が抱えることに意義を生むのもの。
 一人が面倒を嫌って投げ出せば、皆が仮想の世界で迷惑を被るのです。

 そんなもの、皆で投げ出せばいい…という人もいますが。

 そうして投げ出した後に残るのは、何もないのです。
 玉も、自分も、世界も。
 それを理解し得ないというのなら、とてもとても…。
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