fc2ブログ

独り言 その壱千四百八

 大きいだけの鈴蘭です。

pso20180729_071230_003.jpg
                       (C)SEGA


 もう何度めか分かりませんが…。
 いや…暑いですね;
 特に今回の台風の影響で、北陸ではフェーン現象が起こり気温が上昇。
 今日は、新潟県で日中最高気温が40℃近くにまでなったそうです。




 直接の雨や風の心配ばかりをしていましたが…。
 台風一過の、こうした変化もありましたね;




 しかし…迷走しましたね…台風12号…。
 日本に来る台風と言えば、偏西風に乗って西から東、南から北に抜けていくのが当たり前だというのに、今回は東から西、北から南に移動してるんですから;

 …これ、九州を抜けた後はどうなるんでしょうね?

 このまま大陸に向かうんでしょうか。
 それとも…まさか、Uターンして日本に戻ってきたりしないでしょうね…。
 過去には、そうした動きをした台風もあったそうですし、ちょっと心配です;







 …ともあれ。
 今回の台風では、各地域にさしたる風雨の被害はなさそうで…一安心。
 山陽地方など、特に先日の大雨の被害の大きかった地域は、まだ完全に立ち直ってはいないですしね…。
 この上さらなる水害…となっては目も当てられません。



 …ところで、その水害といえば…。
 先日、東南アジアのラオスで大規模な水害が発生しました。




 ネットでは、こういった記事が挙げられてもいます。
 ただ、不思議なことに…。
 外国語圏の報道では大規模災害として大きい扱いを受けているのに、それに比べ…どうしたわけか日本国内に向けては殆ど報道されておらず。

  ●ラオスのダム決壊「基準に満たない建設が原因」 ラオスエネルギー相

 こうして探せば日本語のニュースもあるのですが、そのどれもが断片的なものばかり。
 何が起こっているのか、いまひとつ判然としません。
 これがどうにも気になり…海外サイトを翻訳して読んだりなんなりで、この週末を過ごした鈴蘭です。



 私と同じく、このニュースが気になった人は多いようで、Twitterなどにも情報が上がってくるのですが…。


 …んー。

 これはこれで、恣意的なニュースではないか不安がありますね;
 韓国、ラオス、タイが出資した合弁会社がラオス南部に建設中の複数のダムがあり、そのうちの一つが決壊、貯めていた膨大な量の水が周辺の集落を飲み込み、隣国のカンボジアにまで流れ込んで被害を拡大させている。
 この部分は、どの情報でも同じです。
 問題は、何故起こったのか、どれだけの被害が出ているのか…これがハッキリとしません。
 時間を掛けて掲示板なども覗いてみたのですが…その中で、出処不明の噂話に尾ひれがついて、それが事実として語られていく様子を目の当たりにしましたし…。

 こうしたものは、眉唾で。

 その言い聞かせた上で、Twitterで拡散しているものを流し見て…。



 ふと、気になることが。






 今回、問題を起こしたダムの構造について解説した図が出てきたのですが…。
 その図には問題点を明確にするためか、正誤を比較するかのように『日本式』『韓国式』と銘打ってあったのですね。

 はて、建築には詳しくないのですけど…ダムの建設方式にそうした国による違いがあるんでしょうか? 
 疑問に思って、Wikiを見てみると…。

 今回、問題になっているダムは『フィルダム』というそうで…。

フィルダム(英: filldam)は、ダムの型式の一つで、コンクリートを主体とするコンクリートダムとは異なり、天然の土砂や岩石を盛り立てて築いた構造物である。水を通さない材料を主体とする均一型フィルダム・水を通さない材料からなる層と、そうでない層を重ねるゾーン型フィルダム・水を通しやすい材料を主体とし、表面を水を通さない層で覆った表面遮水壁型フィルダムに大別される。このほか、土と岩石のいずれかで構成するかによってアースダム・ロックフィルダムと区別して呼ばれたりもする。ただし、材料を混成して築かれるものもあることから、両者の区分はあいまいであるとして、一括してフィルダムあるいはフィルタイプダム、もしくはエンバンクメントダム(英: embankment dam)と呼ばれることがある。

ダムを建設するにあたり、その地点(ダムサイト)の地盤が堅固でない、もしくは近傍からコンクリートの骨材が得られないといった理由でコンクリートダムの建設が困難な場合にフィルダムが検討される。ダム自体の体積(堤堆積)が大きいことから安定性があるが、越水(ダムから水があふれること)には弱い。したがってフィルダムを設計する際は、コンクリートダムよりも洪水処理能力に余裕を持たせることが必要とされる。



 Twitter上では決壊したダムの写真から、このダムを表面遮水壁型のアースダムと断定し、『韓国型』と注釈をつけ、この構造自体が欠陥であるかのようにしていますが…。
 それはちょっと違うようです。
 世界には、このアースダムで正しく運用されているダムも存在します。
 建設地点の地盤の状態などによってダムの構造は選択されるもので、この構造そのものに問題はありません。
 決壊した以上、その地点に建設するのにアースダムを選択したのは間違いではなかったのか、は問題になるでしょうが。
 問題のダムの断面を見ただけで『ハリボテ』と評するのは、早計に過ぎるようです。
 正確を期すなら『日本型』、『韓国型』というのではなく、『日本の建設計画』、『韓国の建設計画』とすべきですかね;

 やっぱり…ネットの情報は、自分で読み解くようにしないと怖いですね…。







 多分…この水害は大した被害を出すことなく終息することになるのではないかと、個人的には思っています。

 ラオスのダムで生み出された電気は周辺国に輸出され、各国の産業を支えることが期待されています。
 かねてから、過剰ともいえる大規模なダムの建設計画を推進しながら(現在、ラオス国内では50を超えるダムの建設計画が同時進行中)、その計画が及ぼす自然環境への影響を、ラオス政府が過小評価しているとされていました。
 この水害を世界に大きく報じられて、環境問題に結び付けられてしまうと、困るのはラオスばかりではないでしょう。
 水害の実態がどうあれ…ラオスと周辺国が必要としている電力の供給計画をここで止めてしまっては、誰の得にもならない…そう為政者が考えても不思議ではありません。
 ダムの建設において不正があり、計画に遅れが出たというのなら…そのペナルティは建設会社に課されるでしょうが。
 被害にあった住民は、気の毒ですが…『国の発展のため』というお題目のために切り捨てられ、『これ以上は、ありもしないことの話はできない』と蓋をされてしまうんじゃないでしょうか。



 …まぁ。



 此処で書いたことは、物を知らない私の穿った考えに過ぎず…実際のところは分かりません。
 被害にあった住民のことを思えば、ちゃんと解決してほしいと願わずにはおれませんが…。
 どうなるのでしょうね…。
 

スポンサーサイト



COMMENT 0