独り言 その壱千壱百五拾参

 大きいだけの鈴蘭です。

 現在、九州北西部で大雨となっているようです。

 台風一過で嵐も峠を越えたかと思っていたのですが…そうもいかなかったようですね…。
 どうやら、張り出してきた太平洋高気圧の縁に沿って、フィリピン付近にある熱帯低気圧から暖かい湿った空気が大量に送り込まれ、強い前線が形成されたようです。
 折り悪く、この前線は大陸から南下してきた高気圧に抑えつけられ、停滞しています。

 既に福岡では7月の月間総降雨量を1日で超える勢いで雨が降っているのだとか。
 幾つかの川では水位が設計限界を超え、氾濫しているという情報もあります。

 国土交通省では、河川の状態などをリアルタイムでHPで公開しています。

国土交通省HP(´・ω・`)

 河川の氾濫、土砂災害の発生などに関する情報が確認できるので、周辺にお住まいの方は確認しておくといいでしょうね。

 しかし、空梅雨を嘆いていた矢先に、この大雨ですか…。
 乾いた土地に雨が降るのは有り難い事なのですが、こうして一度に降られても困るのですよね…;

 この先、一滴も雨が降らなかったとしても、トータルで見れば平年並みの降雨量。

 …これは、そんな単純な数字だけの問題では無いのです。
 土地がどれだけの水を蓄えられるものなのか。
 その限界は、自ずと決まっているのですから。



 …この『限界』という言葉に、ふと過去の偉人の話を思い出した鈴蘭です。



 以前に何かで紹介したことがあったでしょうか。
 戦国末期から江戸初期の頃の武士に『伊奈 忠次(いな ただつぐ)』という人がいました。

 関東地方に現在も残る『備前渠』『備前堤』といった治水装置の整備を主導した人で。
 伊奈忠次の事業によって、当時の関東の米の生産能力は1.5倍ほどにも高まったと言われます。

 この人は、治水土木に非凡な才能を有していたとされますが。
 その手法は、災害の被害を抑える上で『自然に抗する』のではなく、『自然に逆らわない』という『減災』の概念を取り入れたものでした。
 その考えが形になったものが、埼玉県熊谷市付近にあったとされる『中条堤(ちゅうじょうてい)』です。

 かつて、利根川は大雨の度に氾濫する厄介な川で、治水の難所ともされていました。
 一帯の治水を任された伊奈忠次は、場所を選んで利根川の川幅をわざと狭くし、付近で氾濫が起きやすいようにしたのです。
 これは、一見すると災害を防ぐための治水工事とは真逆の事をしているようにも見えます。
 しかし、そうして狙った場所で溢れさせた水を、近くの低地に誘導して貯めることで、大雨の際に下流へと流れる水の量を減らすことに成功。
 これにより、利根川の下流にある江戸の町は水害から守られ、安定した発展を続けることが出来るようになったのですね。

 堤防を高く、頑丈に作ることで川の流れに対抗しようとしても、相手は自然の力。
 人の力では限界があります。
 自然の力を前にして、人として何処までのことが出来るのか。
 勝てないまでも、負けない方法を。
 ここには、そんな先人の工夫があるように思う鈴蘭です。



 『中条堤』は土木技術が進歩した明治期に改められ、その役目を終えました。

 より頑丈な建材で護岸すれば、川の氾濫は防げる。
 川の周辺の土地を活用できないような非効率的な治水方法は、もう古い。
 …そう考えられたのです。

 結果、日本中でコンクリで固められた堤防が築かれることになったのですが…。

 しかし近年になって、伊奈忠次の治水事業は見直されるようになりました。
 どれだけ頑丈に堤防を作っても、結局は自然の力に人の力は及ばない。
 ならば、起こってしまうであろう氾濫の被害を、どのようにすれば少なく出来るのか。

 試行錯誤の末に辿り着いた答えは、数百年前に伊奈忠次が辿り着いていた場所だったのです。

 最近の治水事業では、堤防付近に設けられた低地を『遊水地』と呼び、洪水への備えとしています。
 堤防から溢れた水を『遊水地』に誘導することで、周辺の住宅街に水が流れ込むまでの時間を稼ぎ、もしもの時の避難を確実に出来るようにする。
 …そんな考えを元にしているのだとか。



 最善の結果が先に立つのではありません。
 残念なことに、どれだけ努力したところで最善の結果に辿り着けないことは少なくないのです。

 良いところだけを認めるのではなく、悪いところも認め。
 そうして自分の限界を知ってこそ、自分に出来ることが見えてくると思います。
 
 勝ちでもなく、負けでもなく。
 最善とは、常にその限られた範囲にあるものではないでしょうか?



  …って、またなんか変な方向に話が行ってしまった…(´・ω・`)スマヌ



 雨の被害はまだ続くかもしれません。
 近隣の皆様が、穏やかな夏を迎えられることを願っています。



■今日のニークス

 七夕がやってきました。

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                    (C)SEGA

 …そういえば、ここには笹飾りがあるんでしたね。
 今回も、Twitterで短冊に書くお願い事を募集してたんでしょうか…。
 すっかり忘れてしまっていて、お願い事を書けませんでしたよ…;



〒 〒
(´・ω・`)

…トナカイさん、一生の不覚…。




 過ぎてしまったものは仕方ありません。
 ココは気分を切り替えて、一つ皆さんの短冊を見てみましょ…。



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                    (C)SEGA



 
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コメント

  • 2017/07/06 (Thu)
    11:41
    No title

    決して交われないカテゴライズの壁があります!鈴蘭とトナカイスーツがジョグレス進化した姿がスズラングマですので(´・ω・`)・・

    はすわり #- | URL | 編集

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