大きいだけの鈴蘭です。
『私、晒されたっぽい』
…そんなフレさんの話を伺い、心配になり。
当の晒しの内容を見てみたものの…。
その中身の無さに嘆息した鈴蘭です。
それは装備の不出来を指摘する内容でしたが…。
で、そのクエストの結果はどうだったのだろうか、というね。
きっと、フレさんは他の人以上に活躍していたと思いますよ。
この方が選んで装備しているのだから、それはクエストに求められる水準をクリアしたものである筈。
私に程度は分かりかねますが…『足りない』などということは無いと思うのですけど…。
いやはや。
人それぞれとはいえ…。
何を大事としているのやら。
…などと。
あれこれ言うのも差し出がましいかと思い、黙っていた鈴蘭ですが…。
これに限らず、なにかにつけ、私の『言わなすぎ』も問題かなぁ…。
フォローとかね。
その場その場で、何か気の利いた言葉が出れば良いのですが、なかなか…。
気にかけるほどに、言葉が浮かばない。
そんな鈴蘭です。
■今日のニークス
『smoke please』
…ああ、なるほど。
ここでアドバイスが活きてきますか。
Apex Legendsでのこと。
降下後から悪戦を重ねつつも、なんとか生き残り…あと3部隊のところまで来ました。
次の円は航空基地西の発着ポート先端部。
敵2部隊が、発着ポートを見下ろす高台にそれぞれ陣取り、激しい射撃戦を展開しています。
私たちの部隊は、その両部隊の間にある建物の1階に雪隠詰めにされた状態。
仲間の1人は既にキルされ、残すはレイスと私のバンガロールのみ。
地の利はなく、人数的不利までをも背負った厳しい状況です。
幸い、両部隊の死角にあって今は注意を向けられてはいないようですが…。
ここで焦って円に向かって駆け出せば、たちまち高台から十字砲火を浴びるでしょうし。
敵の2部隊が交錯することを期待してギリギリまで粘ったとしても、円に到達するまでに敵部隊とぶつかれば、こちらに勝ち目はありません。
活路を見出すとすれば…。
牽制しあっている上の2部隊の出足の遅さを衝いて、レイスがポータルを繋いで道を作り、2人して先んじて円に滑り込んで有利位置を占めるくらいでしょうか。
…しかし。
レイスのポータルは、繋げてしまえば安全かつ一瞬で移動できる便利なものですが。
問題は、ポータルを設置しながら移動するレイスの姿を、周囲のプレイヤーも視認できる点。
この建物から円まで、殆ど遮蔽物がありません。
敵部隊のどちらかに意図を悟られ、途中でレイスが攻撃を受けてしまえば目論見は破綻します。
このレイスさんは、『円までのポータルを繋ぐので、貴方の煙幕で援護してくれ』と言っているのでしょうね。
『k』
…思えば、戦闘中にマトモに返事したのはこれが初めてではないでしょうか。
次の円の縮小まで残り30秒。
煙幕は2発あります。
ドアの窓越しに位置を確認。
目指す場所までの距離は…80mくらい?
ドアを開けてレイスのポータル設置のタイミングに合わせ、まず足元に1発撃ってポータルの発動を隠し。
続いて少し遠く…中間位置にもう1発、でしょうか。
見る角度次第でしょうが、多分これで敵の視線は切れるでしょう。
先日、煙幕の使い方についてアドバイスを求めた際、『事前の打ち合わせが必須なので、そうそう使えるものではありませんが』と教えて頂いた、建物へのアプローチ法。
状況は違いますが、ポータルの発動を隠す点、敵の視界を切る点では同じはず。
ここでアドバイスが活きてくるとは…。
聞いていなければ、レイスさんの意図を汲めなかったでしょうね;
あとは上手くいくのを祈るのみ。
…いえ。
天命を待つ前に人事を尽くしましょう。
円が動くまでに装備を確認。
途中何度か敵を倒したものの、弾の都合もあってハボックとR301という中距離の組み合わせでここまで来てしまいました。
上手く物陰を利用して戦って、相手の射程に持ち込ませないようにしないとです。
…ああ、そうだ、今のうちにリロードしてあるか確認を…。
何度か、リロードし忘れた銃を持って撃ち合いになり、一方的に撃ち負けるという凡ミスをしてますからね…私;
撃った後にリロードする癖をつけるようにしたつもりですが、念のため…。
マガジンよし。
予備の弾は…ライトアモが90発…は心許ないですが、エネルギーアモは300発ありますね。
ショットガンがあれば…と思うものの。
ここぞというとき、全く当てられないのですよね…;
まぁ、上手くいけば向かってくる敵を中距離で狙い撃つ形になるかもですし、これはこれで良かったかも…?
…っと、リングが動き出しました。
扉を開けてレイスさんが飛び出します。
私も合わせて足元に煙幕展開。
続いて遠くにもう一発。
煙幕越しなので、上手くいったかは分かりませんが…。
…。
OK、レイスさんは撃たれずに目的地に到達したようです。
私も続いて展開したポータルを潜り…。
出たところで振り返り、とっておきのULTの支援迫撃マーカーを足元に。
さぁ…。
ゴールまでの一本道。
迫撃砲の雨の中、迫り来る死の淵に追われながら敵に駆けて来て貰いましょう。
…などと意地悪く考えながら、そそくさと駐機している飛行機の陰に駆け込み、敵の姿を探します。
1人…2人…。
見えるのは2人だけ…でしょうか。
急場に平静を欠いているならば、こちらに勝機もありそう。
支援迫撃が始まりました。
爆発の中、敵のアーマーの割れる音がします。
良いですね、上手く入ってくれました。
近付いてきた敵にハボックで射撃。
1人目、レヴナント。
む…紫アーマーですか…硬いですね。
なんとか割って、ダメージまで入れたところで、コンテナの陰に入られました。
追撃したいところですが、続いて円に滑り込んできたジブラルタルがいます。
支援爆撃やドームシールドを出されれば厄介な相手。
この段になっても使っていないところを見るに、既に使い切っているかも知れませんが…油断はできません。
さっきのアーマーが割れる音は、この人のものでしょうか。
このチャンスに倒さないと。
飛行機の物陰に入ってリロード…は時間が掛かります。
此処でR301に持ち替えて射撃。
ドームシールドを出されてはなりません。
一瞬でもはやく…。
OK、綺麗に入りました。
1ノックダウンです。
コンテナの陰に別に人が居ないのであれば、残りはレヴナントのみ。
って、あ…しまった。
味方のレイスさんの位置を把握できてません;
これはイカンですよ;;
レイスさんは…左手からコンテナを回り込んでレヴナントを追っています。
サポートすべく、リロードしつつ前に出て…。

© 2020 Electronic Arts Inc. …手を出すまでもなく終わりました。
レイスさんがラストキルを飾ってチャンピオンです。
他のチームにパスファインダーやレイスがいたのなら。
レヴナントのULTが使える状況であったなら。
ジブラルタルのULTが使える状況であったなら。
レヴナントがコンテナを回り込んで、裏から反撃してきていたのなら。
ジブラルタルがアームシールドを展開して応射してきていたのなら。
…きっと、いくつもの『もし』があった筈。
それが現実になっていたら、また違った結果になったかもしれません。
今回は、こちらのしたいことをして勝ちを得ましたが。
こればかりで勝てた訳でもありません。
ここから学んで、もっと選択の幅を広げなければ、次は無いかもしれませんね。
…まぁ、なにはともあれ。
今は、人に喜んでもらえる戦いが出来て、何より。
アドバイスをくれたフレさんに感謝です。