安土桃山時代の武将、石田三成は豊臣政権下で奉行(政権運営の実務担当)として働いていました。
彼の働きは目覚ましく、秀吉は禄(金品。今で言うボーナス)を与えて働きに報いようとしますが…。
三成はこれを断り、代わりに淀川一帯に自生する葦に課税し、金銭を徴収する権利が欲しいと言い出します。
当時、葦は庶民の一般的な家屋の屋根を葺くのに用いられた建材でしたが、多くは自生しているものを各々が勝手に刈り取って使っており、これといった管理はされていませんでした。
三成は、これを財源にしようと考えたのです。
古来より、論功行賞において領地を与える際には、君主は家臣間の関係に気を使わねばならないもので…秀吉とて例外ではありませんでした。
元いた人から土地を取り上げ、別の人に与えるのです。
トラブルにならない筈がありません。
欲しいと言われて簡単に与えられるものではないのですね。
ところが、三成は元より誰も見向きもしなかった土地を欲しいと言うのです。
秀吉も『そんなものでいいのなら』と権利を与えました。
この話を聞いた人は『素直に金品を受け取れば良いものを、そんなものが何になるのか…』と馬鹿にしたとか。
しかし、三成が制度を整え、実際に税を徴収してみると一万石相当(価値は時代によって変わるので一概には言えませんが、大体5億円くらい?)の収入になったそうで。
秀吉も含め周囲の人は大いに驚き、『流石は三成』と讃えたと言います。
この三成の逸話にあるように、かつての淀川周辺…大阪平野一帯は低地が多く、葦の生えた湿地が広がるばかりでした。
…今の大阪の風景からは、ちょっと想像できませんけどね;
湿地の埋め立てが進み、都市や田畑が作られるようになるのは江戸時代以降になってからのことです。
その当時は出来た土地を『埋め田』と呼んでいたそうですが、字面が悪いということで近在の神社に縁のある『梅』の字を貰い、『梅田』の名前に改めたのだとか。
これが、関西では馴染みのある大阪の繁華街『梅田』の謂れです。
しかし、外国人観光客が増えたこともあるのでしょうか。
『大阪』なのか『梅田』なのか分かりにくいということで…
1世紀超す伝統「梅田」駅に幕…10月から「大阪梅田」駅 #阪急電鉄、#阪神電車 https://t.co/d1X8fAFraE
— 産経ニュースWEST (@SankeiNews_WEST) July 30, 2019
阪急電鉄の『梅田駅』が『大阪梅田駅』に改められることになったそうです。
移り変わる、とはこういうことですか…。
人の求めによるものとはいえ、少しばかり寂しくもありますね;
■今日のニークス
さて。
明日は日本橋の電気街に出向いて、グラフィックボードを買おうかと考えています。
今週も木金土の三連休。
首尾よくいけば、この休みに2070への換装をしたいものですが…。
どうも2070 SUPERの人気が高いらしく、品薄状態が続いている模様。
特にASUS、MSIといった人気ベンダーのモデルは殆ど売り切れてしまっている…という話も聞こえてきます。
2つが無ければ他のベンダーでも…とも思うのですが…。
GIGABYTE、ELSA、INNO3Dは品質は良いものの、割高感があります。
玄人志向、GALAKUROは、安かろう悪かろうのイメージ。
Palit、Colorfulは、出来れば買いたくないベンダー。
ZOTACは、以前は評判が良くなかったですが、最近は品質が向上したとか聞きますね。
んー…。
もし店頭にASUS、MSIのモデルが無ければ、ZOTAC…或いは入荷まで待ち…ですかね。
はてさて。